平成17年国勢調査 第1次基本集計結果

総務省統計局

h01-1h01-2

・・・・(記事の転載ここまで)

この統計局のデータの中から、興味深い結果を選んでみました。

1年前の推計人口に比べ2万2千人の減少,日本の人口は減少局面に

1年前(平成16年10月1日現在)の推計人口(補間補正後)は1億2779.0万人となり,今回の国勢調査人口(1億2776.8万人)は,これを2万2千人下回っている。10月1日現在の人口が前年を下回ったのは,戦後初めてである。

→ かねてよりの予想通り、いよいよ日本の人口が減少を始めました。世の中には様々な種類の未来予測の数字がありますが、人口の増減や人口ピラミッドだけは、常にぴたりと当たるものです。

東京都,神奈川県,沖縄県など15都府県で人口増加,32道県で減少

人口増加率は東京都が4.2%と最も高く,次いで神奈川県が3.6%,沖縄県が3.3%となっており,15都府県で人口増加となっている。平成12年では約半数の24都府県で人口が増加していたが,17年では9県少なくなっている。

→ 大都市圏への人口流入はいまだ衰えをみせず、ただでさえ人口密度の高い、狭い国土を、より一層狭くしています。ちなみに沖縄の人口が増えているのは、人口の流入ではなく、自然増(子供の出生数の増加)が原因のようです。

20歳代後半から30歳代にかけて未婚率は男女とも大きく上昇

25~29歳の未婚率は,男性が71.4%,女性が59.0%と,平成12年に比べそれぞれ2.1ポイント,5.0ポ  イント上昇している。また,30~34歳の未婚率は,男性が47.1%,女性が32.0%と,平成12年に比べそれぞれ4.2ポイント,5.4ポイント上昇している。さらに,35~39歳の未婚率は,男性が30.0%,女性が18.4%と,平成12年に比べそれぞれ4.3ポイント,4.6ポイント上昇している。

未婚率が最も高い都道府県は,男女とも東京都でそれぞれ37.9%,29.9%となっている。一方,最も低いのは,男女とも秋田県でそれぞれ2.4%,17.2%となっている。

→ 30~34歳の男性の半分弱、女性の3分の1が未婚とは驚きです。しかも未婚率の最も高い東京都では、全男性の38%、全女性の30%が未婚とはもっと驚きです。それにしても人口増加率の飛びぬけて高い東京都の未婚率が高く、最も人口減少率の高い秋田県で未婚率が低いとは皮肉な話です。

最後になりますが、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)だけで、世界の人口の42.6%を占めています。この4カ国が経済的に発展することは良いことですが、将来のエネルギーと食料の行く末が本当に心配です。