2010.7.8 日本経済新聞
世界の半導体需要が2008年秋の金融危機前の水準を越えて伸びている。5月の売上高は過去最高を更新した。地域別では中国を含むアジア太平洋(日本を除く)の比率が世界の5割を超え成長が続く。米アップルの多機能携帯電話「iPHONE(アイフォーン)」などパソコン以外の用途拡大も進み、生産が追いつかない。ただ欧州経済の減速懸念などもあり、今秋以降の需要動向には警戒感も出ている。
(記事終わり)
・・・・(記事の転載ここまで)
さて、全世界の半導体の需要がリーマン・ショック前の水準を越え伸びている、ということは世界経済にとっても日本経済にとってもわが国の翻訳業界にとっても確かに良いことではあります。しかし1980年代、世界の半導体生産量50%超の日本メーカーが、海外に日本製半導体を売りまくっていた時代とは明らかに状況がちがいます。技術立国日本の象徴だった半導体が「今は昔」となってしまったのは本当に残念としか言いようがありません。
しかし本日(2010.7.9)の日経新聞の見出しに
・ 米成長を上方修正 3.1% → 3.3%
・ 電子部品5社、受注拡大 「リーマン前」回復
・ キヤノン、営業益2.8倍
・ 半導体・パネル製造装置販売額70%増に
・ 工作機械受注額2.4倍 6月
・ NEC、通信会社向け機器事業 9,000億円目標
などという見出しが躍っているだけでもせめてもの救いです。