サッカー日本代表が、ワールドカップブラジル大会への出場権獲得を世界に先駆けて決めてくれました。
これはサッカーファンの私としてはとてもうれしいことですが、さて、この出場権獲得が今後の日本経済にどのくらいの経済波及効果をもたらしてくれるのでしょうか?
ネット上で見つけてきた数字を下記に列挙してみます。
過去のサッカーワールドカップが日本経済に与えた経済効果
(数字は電通総研消費者研究センターによる推計値)
1998年 フランス大会 不明
2002年 日韓大会 約2兆円
2006年 ドイツ大会 約3,000億円
2010年 南アフリカ大会 約3,000億円
2014年 ブラジル大会 ????
ちなみに、W杯ブラジル大会が開催国であるブラジルに与える経済波及効果は、約7兆1,350億円(ブラジルの民間経済研究機関調べ)だそうです。。
推計値とは言え、7兆1,350億円とはスゴイですね!
さて、このW杯ブラジル大会が日本経済や私たち翻訳業界に与える影響はどうなのでしょうか?
まずは日本経済全体に与える影響ですが、ドイツ大会や南アフリカ大会同様に3,000億円程度という数字が予想されます。
しかし、たとえ3,000億円であっても、昨年(2012年)の日本の実質GDPが約520兆円ですから、GDPの0.06%にも満たない数字はそれほど大きいとは言えないでしょう。
次に外国で開催されるワールドカップが日本の翻訳業界に会える影響はどうでしょうか?
ワールドカップの現場に通訳を送り込んでいる会社や広告関係の仕事が多い翻訳会社にとっては、瞬間的なミニバブルがやってきそうです。
しかし、日本の翻訳業界全体を支えている産業翻訳の分量から考えれば、その影響力はやはり限定的と言わざるを得ません。
つまりワールドカップは派手な話題を振りまきますが、残念ながら日本経済や翻訳業界全体に与える影響はそう大きくないと思われます。
ただ、景気の「気」は気分の「気」でもありますから、サッカー日本代表には決勝トーナメントに進出し、そこで勝ち進み、日本人の気持ちを大いに前向きにさせてほしいと願っています。