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オーストラリア ワイン(その2)

前回このブログではメルボルン近郊のヤラ・バレーに関して書きましたが、今回はシドニー近郊のハンター・バレーに関して載せたいと思います。メルボルンとシドニーは飛行機で1時間半ほどですが、日本で言えばちょうど東京から札幌ほどの距離になります。

ハンター・バレー(Hunter Valley)

ハンター・バレーはオーストラリアワイン発祥の地で、セミヨンやシラーズといった極上品種の産地としても知られています。150軒ほどの大小様々なワイナリーが存在するオーストラリアワインの一大産地でもあります。

シドニーから北へ160kmほど行った場所にあり、夏の平均気温が21.1°C、冬の最低気温が4.4°C、年間降水量は750㎜とヨーロッパの地中海性気候に似た穏やかな気候の土地です。

しかし、私たちの行った9月中旬は、早春にもかかわらずシドニーでも昼の気温が33℃を超える異常気象だったため、ハンター・バレーでもかなり暑く、恐らく30℃を超えていたではないかと体感的には思いました。

南半球特有の紫外線は、想像を超えるほど強烈なもので、思のほかハンター・バレーは湿度が高いなと感じました。もちろん湿度が高いと言っても、日本の夏とは比べものにならないほど低いのですが、世界中の有名なワイン生産地はどこも空気がカラカラに乾燥していると思っていたのでその点は意外でした。たまたま私たちの行った日が異常気象で湿度が高かっただけなのかもしれませんが・・・。

ツアーのバスの窓から撮った動画です

サドラーズ・クリーク・ワインズ(Saddler’s Creek Wines)

最初に訪れたのは、サドラーズ・クリーク・ワイナリーというアットホームな雰囲気のワイナリーでした。

サドラーズ・クリーク・ワインズは、1990年に創業された家族経営のブティック・ワイナリーです。厳選されたブドウを少量ずつ丁寧に収穫し、バランスの取れた、かつ果実味を重視した最高品質のワインを造っているとのことです。

ちなみにブティック・ワイナリーとは、少量高品質のワイン造りを目指すワイナリーという意味で、このサドラーズ・クリーク・ワインズは、オーストラリアでワインの最高権威と言われるJames Halliday氏から5つ星の評価を得ています。

とても品の良いワイナリーという印象でした

7種類のワインをテイスティングさせてもらいました

なかでも2021 Bluegrass Shirazは、絶品だと私は思いました

ガイドのマチューさんと

マクギガン・ワインズ(McGuigan Wines)

次に訪れたマクギガン・ワインズはハンター・バレーを拠点にするオーストラリアで生産規模第2位の大手ワイナリーです。1992年の創業以来、国内外から数えきれないほどの栄誉ある賞を受賞していますが、権威あるIWSC (International Wine and Spirits Competition)からは、過去4度にわたりWinemaker of The Yearを受賞しています。これは世界で唯一だそうです。

 

マクギガンの入口で記念撮影!

ガイドの女性が5~6種類ほどのワインを注いでくれました

店内のショップの様子

お店の外には野生のカンガルーが見えたのですが・・・写真では小さい(笑)

フォーパインズ(4 Pines Brewing Co.)で4種のビール飲み比べ

ランチはまたバスで移動して、4 Pines Brewing Co. というオーストラリアのビール会社が経営するパブレストランでとりました。

人気のビール会社直営のパブレストラン

美しい景色を見ながら食事ができます

4種類のビール飲み比べができてご満悦

タラック・ワインズ(Tulloch Wines)

最後に訪問したワイナリーはオーストラリアを代表する歴史あるワイナリーのひとつ、TULLOCHでした。

タラック・ファミリーの初代James Alexander Tulloch氏は、1838年にスコットランドからオーストラリアへ移住して来ました。それ以来紆余曲折を経ながらもタラック家のワイン醸造は代々受け継がれ、現在は5代目当主となるChristina Tulloch氏がCEOに就任しています。

タラック・ワインズのあるハンター・バレーは、セミヨン種で有名な産地ですが、ハンター・バレーではセミヨン種の酸度が下がる前に収穫することにより辛口スタイルに仕立てることを伝統としています。そのため、若干アルコール度数の低い軽い口当たりのワインが造られています。

タラックの内部ですが、奥にクラシックカーが置いてありました

TULLOCH Pokolbin Dry Red 2021 Shiraz
試飲した5~6種類のワインのなかでの私のお気に入り

ブルーマウンテンズ(Blue Mountains)

ワイナリーツアーとはまた別の日にシドニーから車で1時間半ほどにある世界遺産ブルーマウンテンズ国立公園を訪れました。海抜1,000mほどの山脈に、いくつもの滝や渓谷のある景勝地です。

渓谷のほとんどを埋め尽くすユーカリの葉は油分を多く含むためそれが霧状になって空気中を漂い、うっすらと青くかすみがかかって見えます。それがブルーマウンテンズと言われる所以です。

ユーカリの葉はとてもいい匂いがするのですが、油分が多いためオーストラリアでは夏になると山火事が絶えないそうです。

これぞまさに世界遺産!壮大な景色でした

ガイドさんによるとオーストラリアの木のほとんどはユーカリですが、そのユーカリの木だけで400種類もあるそうです。

コアラはユーカリの葉しか食べないことで有名ですが、そのコアラもすべてのユーカリの葉を食べるわけではなく、400種類のうちの30種類から40種類のユーカリしか食べないそうです。

また、「コアラ」は、先住民であるアボリジニの言葉で「水を飲まない」という意味だそうです。ユーカリには油分と一緒に水分もたくさん含まれているのでコアラは水を飲む必要がないようです。

コアラはユーカリの木の上で1日のうち18時間寝て、6時間食べているそうです!水を飲むために危険を冒して木を降りる必要もないということですね。

ちなみに「カンガルー」はアボリジニの言葉で「わからない」という意味だそうです。そのむかし英国人がオーストラリアへ来て「あのピョンピョン飛び跳ねてる動物は何だ?」と先住民に聞いたところ、言葉がわからないので「カンガルー」と答えたそうです(笑)。

レウラ(Leura)の桜並木

ブルーマウンテンズへ行く途中にレウラという美しい街に立ち寄ったのですが、オーストラリアはちょうど早春の時期だったので、きれいな桜並木も見ることができました。

桜はソメイヨシノではなく八重桜のような気がしました

カンガルー肉のパイ

レウラでランチを食べました。ガイドさんお勧めの日本では食べることのできないカンガルー肉のパイを食べたのですが、正直美味しくなかったです。オーストラリアでの食事は概して悪くなかったのですが、このカンガルー肉のパイだけはいただけませんでした(笑)。

シドニー(Sydney)

シドニーは想像どおりの近代的な大都市でした。日本のように電車が発達していて通勤客が結構電車を利用しているのは意外でしたが、電車の乗り降りはすべて非接触型のクレジットカードで行えるのは非常に便利だと感じました。

日本ではSUICAを買ってそれに現金をチャージしなければ使えないわけですが、シドニーでは、自分の持っているクレジットカードがそのままSUICAの代わりになるわけですからとても便利です。電車以外にもトラムやバスやフェリーもタクシーにも使えるわけですからなおさらです。

今回の旅行では、現金は一切使う必要がなく、空港での入国や出国もパスポート処理のほとんどがデジタル化され、VISAの事前申請から始まってすべてスマホとクレジットカードだけで完結できました。

「恐ろしく便利になったな」と思う半面、スマホをなくしたら大変という思いもありました。しかしそれ以上に「日本はすっかりデジタル後進国になってしまったな」という思いのほうが強かったかもしれません。いろいろな意味でよい経験ができました。

シドニーのホテルの窓からの景色

オーストラリア ワイン(その1)

2023年9月中旬、大学時代の友人とオーストラリアのワイナリーを訪ねました。一つ目はメルボルン近郊のヤラ・バレーで二つ目はシドニー近郊のハンター・バレーです。

ヤラ・バレーYarra Valley

メルボルンからツアーのバスで1時間半ほど行くとなだらかな丘陵地帯(標高100mから360m)となり、数多くのワイナリーが点在する広大な天然の緑の絨毯が目の前に広がってきました。

ヤラ・バレーに最初のブドウが植えられたのは1838年で、オーストラリアで最も冷涼な気候のなかで世界的にも評価の高いシャルドネやピノ・ノワールが生産されています。またここで生産されるシラーズやカベルネ・ソーヴィニヨンは少し酸味を含むエレガントな特徴を持っているとのこと。

ヤラ・バレーへのバスツアー客は、総勢20名ほどで私が把握しただけでも、オーストラリア、ニュージーランド、オランダ、ルーマニア、香港、シンガポールそして日本と国際色豊かなツアーとなりました。

ヤラ・バレーでは、3つのワイナリーと1つのジン蒸溜所を訪問してテイスティングを行いました。

ヘレン&ジョーイ・エステート(Helen & Joey Estate)

最初に訪れたヘレン&ジョーイ・エステートというワイナリーは、とても眺望の良いのどかな場所にありました。

見渡す限りの草原と点在する小さな湖がとてもきれいでした

早春のさわやかなそよ風をあびながら絶景の中でワインのテイスティングが始まりました。

こんな雰囲気の中でテイスティングがすすみました

ワイナリーのガイドの女性が7~8種類のワインを説明しながら次々と注いでくれました

最初にスパークリングワイン、そのあとにシャルドネとピノ・ノワールなどを何種類か飲んだのですが、そのうちのいくつかは特に味わいが深くて美味しかったという記憶があります。

9月中旬のヤラ・バレーはまだ早春でブドウの葉が芽吹き始めたばかりでした

イエリング・ファーム・ワインズ(Yering Farm Wines)

次に訪れたイエリング・ファーム・ワインズは、1989年に設立された家族経営によるワイナリーでそのワインとシードル(リンゴから作られたスパークリングワイン)は、個性的な味わいにより高い評価を得ているそうです。

オーナーのジョンズ家は5世代にわたり果樹栽培を行う農家で、敷地内には70エーカーのリンゴと洋ナシの果樹園があります。農業の知識と技術を活かしながら、とても質の高いワインとシードルを100%自社生産しているそうです。

静かに広がる草原をながめながら味わうワインは、その美しい眺めだけですでに「贅沢の極み」に達していると感じました。

5~6種類のワインとシードルをテイスティングさせてくれました

景色に吸い込まれていく不思議体験

素朴な農家という感じの母屋がとてもよかったです

色々飲みすぎて何がなんだかわからなくなってきます(笑)

皆さん少しずつ酔いが回り始めて動きとしゃべりが活発になってきました

この席に座るだけでとても贅沢な気持ちになれます

農場では羊たちがのんびりと日向ぼっこしていました

スマホでランチ

とてもきれいで近代的なレストランでした

ランチはまたバスで移動して草原の中にある結構大きなレストランでとりました。オーダーも支払いもすべてスマホひとつで完了です。諸外国のみなさんも当然のように対応していたので、日本はいろんな意味でIT化が遅れているのだなと改めて感じました。

赤ワイン(シラーズ)と一緒にピザ(デカすぎるマルガリータ)を食べました

フォー・ピラーズ(Four Pillars)

オーストラリアで人気の高いジン、Four Pillars Ginの蒸溜所へ行き、4種類のジンの飲み比べも行いました。フォー・ピラーズ・ジンはロンドンのIWSCで世界一のジン生産者に選ばれ、2022年にはオーストラリア初のカーボン・ニュートラル認定ジン蒸溜所となりました。

様々なジンを試飲できるバーがあります

4種類のジンを炭酸で割って試飲しました

ヤラウッド・エステート(Yarrawood Estate)

最後に訪れたワイナリー、ヤラウッド・エステートは、冷涼気候であるヤラ・バレーの渓谷の底に150エーカーという広さを誇るワイナリーです。渓谷の穏やかな気候は、果実の成熟を緩やかに長持ちさせることができます。さらに収穫量を制限することにより、より質の高いワイン造りを行うことができます。

ヤラウッド・エステートはこの地域の基幹品種であるシャルドネとピノ・ノワールで国内外での成功を収め、シラーズ、リースリング、ソーヴィニヨン・ブラン、カベルネ・ソーヴィニヨンなど、他の主要品種でも数々の栄誉に輝いています。

最後に5~6本のボトルをテーブルに出されほとんど飲み放題状態でした(笑)

美しいガーデンではミュージシャンによる演奏も行われていました

メルボルン・スカイデッキ(Melbourne Skydeck)

メルボルン・スカイデッキは、ユーレカ・タワーの88階全体を占める南半球のビルで最も高い(285m)展望台です。スカイデッキからメルボルン各地の重要なランドマークをピンポイントで見ることができます。また、The Edgeと呼ばれるガラスの立方体があり、そこからの景色もスリル満点に楽しめました。

後ろに見える高いタワーがユーレカ・タワーです

全面ガラス張りのThe Edge

メルボルンのトラム

メルボルン市街地を縦横無尽にトラム(路面電車)が走っています。また、市街の中心地は誰でもいつでも無料でトラムに乗れます。さすが住みたい街世界一を4年連続でとっただけのことはあります!古き良き欧州の香り漂うメルボルンは本当に素敵な街です。

セントポールス大聖堂をバックに走るトラム

フリンダース・ストリート駅

ロイヤルアーケード

ブロックアーケード

スペインワイン

ペネデス(Penedés)のワイナリー

遅い夏休みを利用して、大学時代の友人たちと3人で、スペインのペネデスのワイナリーを訪ねました。

ペネデスはカタルーニャ(Cataluña)地方を代表するワインの生産地で、バルセロナから西へ車で1時間から2時間ほどの場所にあります。

私たちは、バルセロナからバスツアーを利用して3つのワイナリーを訪ねたのですが、バスには、イギリス、アメリカ、オーストリア、デンマーク、オーストラリア、ニュージーランド等々、7~8ヶ国から30名ほどの人たちが参加していました。

ジャン・レオン(Jean Leon

最初に訪れたのは、日本でもジャン・レオンというブランドでおなじみのワイナリー、ジャン・レオン社でした。

Jean Leon ワイナリーの正面玄関

創業者のジャン・レオン氏は、19歳の時にスペインを飛び出し、世界各地の放浪の旅に出かけます。その後、アメリカのハリウッドにおいてウェイターから身を起こし、レストラン事業で成功を収めます。そこで数多くのハリウッドの映画スターから信奉を集め、やがて祖国スペインのカタルーニャ地方、ペネデスに自前のワイナリーを持つことになります。

ナビゲーターの男性が、ワイナリーの説明をしてくれています。

ジャン・レオン氏はそれまでスペイン国内では栽培されていなかった、カベルネ・ソーヴィニョンやシャルドネ等の様々な種類の国際品種を自らのワイナリーに植樹しました。

様々な種類のブドウの樹の前で

その後、彼の作るワインは次第に評価を高めていき、1980年の米国レーガン大統領の就任式では、「カベルネ・ソーヴィニヨン・レゼルヴァ 1975年」がパーティーで採用されるまでになったそうです。

ラッキーなことに搾汁のシーンを目の前で見学できました。

ジャン・レオンでは2008年から有機農法を採用していて、2012年からはすべてのワインがオーガニック認定(CCPAE)を受けています。

美しいブドウ畑をバックにワインを注いでくれています。

最初の試飲タイムを待つ私

試飲のワインとおつまみ

トーレス(TORRES

次に訪れたのがスペイン最大手のワイナリー、トーレス社でした。300年以上もの長きにわたりブドウ栽培やワイン造りを続けてきた名門ワイナリーです。ここはスペイン最大のワイナリーというだけでなく、家族経営のワイナリーとしても世界最大とのことです。

TORRES社の正面玄関

TORRES社のブドウ畑

広大な敷地をこんなトレイン風のバスで案内してくれました。

当主であるミゲル・トーレス氏は、スペインの伝統的スタイルのワイン造りには将来性がないとみて新しいスタイルのワイン造りに挑戦を始めました。スペインでもいち早くステンレスタンクや温度調整装置を導入するなど、徹底的に醸造所の近代化を図っています。

近代的かつ大規模な設備でした。

TORRES社のワイン貯蔵庫。広大な貯蔵庫にはクラシック音楽が流れていました。

それによりトーレスは、ヨーロッパにおける数々の権威ある賞を受賞しています。とりわけ、2014年、2015年、2017年の3回にわたり、英国の権威ある雑誌 ”Drinks International” にて「世界で最も称賛されるワインブランド」No.1に選出される快挙をなしとげています。

また、トーレスは量産で成功しているだけでなく、マス・ラ・プラナ(Mas La Plana)という名のカベルネ・ソーヴィニョンの逸品を生み出しています。マス・ラ・プラナは、1979年のパリのワイン・オリンピックにおいて、ボルドーの5大シャトーを押さえて世界の頂点にたったことがあるそうです。

TORRES社内にあるワイン博物館にて-その1

TORRES社内にあるワイン博物館にて-その2

試飲の準備をする女性

試飲のワイン4杯とおつまみの4種のチーズ

フレシネ(Freixenet

3つ目に訪ねたワイナリーは、スパークリングワインのカバ(CAVA)で有名な、フレシネ社です。

Freixenetワイナリーの駐車場

スペインワインが世界的に大成功した理由の一つにカバの存在があり、スペインで生産されるカバの95%がカタルーニャ産です。

カバの発泡性は、シャンパンと同じで瓶内発酵により自然に生まれたものであって、人工的に炭酸ガスを注入したものではありません。

瓶内貯蔵熟成期間は最低9カ月が義務付けられていて、一般的には1年から2年、高級品では3年から4年寝かせているそうです。長く熟成させるほど泡は細かくなり、香りや風味に洗練さを帯びてきます。

ワイナリーの説明をしてくれた女性

カタルーニャ語のCAVAは、「洞窟」または「地下蔵」を意味しているため、なるほど私たちが案内された場所は、確かに暗い地下の「洞窟」で、おびただしい数のボトルが貯蔵されていました。

まさに洞窟

こんなトレインに乗って貯蔵庫内を移動しました。

また、2007年に改定されたスペインのワイン法では、レゼルバ(Reserva)と表示する場合は15ヶ月以上、グラン・レゼルバ(Gran Reserva)は30ヶ月以上の瓶貯蔵・熟成期間が義務付けられているそうです。

ところで1960年代までは、スペインはじめ他の国でも発泡性ワインのことを「シャンパン」と呼んでいました。しかし、その後フランスが「シャンパンと呼べるのは、フランスのシャンパーニュ地方で生産されたもののみ」と抗議をし、1970年代にはそれが認められることになりました。

私が高校1年生の時(1973年)、地理の先生が少々興奮気味に下記のような話をしていたのを覚えています。

「シャンパンという呼び名をめぐってフランスが訴訟を起こし勝ちましたね!これにより、フランスのシャンパーニュ地方で生産されたものしか、シャンパンという名前を使えなくなりました。ハイカラなサントリーさんがどんな名前をつけるのか、とっても興味深いですね!!」

それはさておき、CAVAが一大産業として世界的に成功している理由は、シャンパンに比べて値段が安いだけでなく、口当たりがソフトで飲みやすく、果実味がいきいきとしているからでしょう。

試飲のワインとおつまみの生ハムやチーズなど

瓶内発酵されているため、いつまでたっても泡が出てきます。

さて、最後に蛇足ではありますが、今回スペインへ行った最大の理由は、私の長男が住むバレンシアを訪ねることでした。バレンシアは、スペイン随一の米どころで、パエリア(Paella)の発祥の地でもあるため、とても美味しいパエリアを食べることができました。

バレンシア風パエリアは、ウサギの肉と鶏肉の出汁がよく効いていました。