2011.08.12 日本経済新聞朝刊より
日本貿易振興機構(ジェトロ)は11日、2010年の世界の貿易額が前年比22.2%増の15兆495億ドル(1,150兆7,500億円、名目輸出)だったと発表した。リーマン・ショックによる落ち込みの反動などを背景に過去30年間で2番目の伸び率となった。けん引役は中国で、対外直接投資でも初めて日本を抜き、世界貿易での中国の存在感が一段と増している。
(以上、記事終わり)
輸出額で中国はすでに日本の2倍以上の規模になっているのですが、加えて対外直接投資でも日本を抜き去り、世界経済への影響力を高めています。
しかし、本日の中央日報の記事によると、中国人の7割弱、日本人の8割弱がそれぞれの相手国に良くない印象を持っていて、2005年の同調査以来、相手国への嫌悪度は最も高くなっているとのことです。
日本人が中国に良くない印象を持つ理由として、昨年9月の尖閣諸島沖での中国政府の対応を挙げる回答者が65%と最も多かったようです。
一方、中国人はどうかというと、歴史問題や福島第1原発事故後の日本政府の対応や尖閣問題などに強い不満を持っているとのことです。
また日中ともに、両国関係の発展を妨げる重要問題として、6割の人が領土問題を挙げています。
強まる中国の経済力・軍事力、高まる両国民の相手国への不信感・嫌悪感、そして解決不可能とも思える領土問題。
なんとか両国間の深い経済交流と文化交流により解決できるようにしたいものです。そのためにも両国の翻訳業界は少なからず貢献できると信じています。