2007.8.9 FujiSankei Business i.
日本貿易振興機構(ジェトロ)が8日発表した「2007年版貿易投資白書」によると、2006年の世界貿易額(輸出ベース)は推計で、前年比15.4%増の11兆8,742億ドル(約1,401兆1,556億円)と4年連続の2けた成長になった。
・・・・(記事の転載ここまで)
中国ではパソコンや通信機器などの輸出が伸び(27.2%増)、機械機器輸出の世界シェアで、初めて日本を抜き、ドイツ、米国に次ぐ第3位に浮上した、とのことです。
いずれにせよ、世界貿易額(輸出ベース)が推計で、前年比15.4%増ということですから、まさにグローバリゼーションが急速に進んでいる、というわけです。
また、IMF(国際通貨基金)の2007年4月の統計による世界全体の経済成長率は下記のようになっています。
2006年は、5.4%(実 績)
2007年は、4.9%(見通し)
2008年は、4.9%(見通し)
世界貿易が活発化することにより、各地の経済成長が促進されたのか、世界各地の経済成長が進んできたので、貿易が活発化しているのか、つまり「ニワトリが先か、タマゴが先か」はわかりませんが、とにかく相乗効果で、私たち人類は、人類史上未だかつてない、世界規模での高度経済成長を体験してきているわけです。
日本でも、大企業と中小企業の格差や都市部と地方の格差問題が叫ばれていますが、その原因は決して複雑なものだとは思いません。
答えは実に単純で「グローバリゼーション」・・・・・につきると私は考えます。
高度経済成長を続ける新興国にネットワークを持つ日本の大企業が、「バブル取引」により莫大な利益を上げ、過去4年から5年連続で、史上最高利益額を更新中です。そしてそれらの大企業と取引のある一部の企業も、同時に潤っている、と言うわけです。
ちまたでささやかれている、「2008年北京オリンピック後」や「2010年上海万博後」の「バブル崩壊」が実現しないことを祈っています。
しかし、この反動は、遅かれ早かれ、いずれ必ず訪れるでしょう。