中国人向けビザ緩和、すでに申請数が大幅増

2010年7月24日 Searchina

中国人向けビザ緩和、すでに申請数が大幅増、顕著な中国パワー

7月1日、中国人向け個人旅行ビザの発給条件緩和が行われたが、すでにビザの申請数が大幅に増加していることが明らかとなった。中国新聞社が報じた。

2010年7月29日 Searchina

中国人観光客急増で、日本の百貨店が留学生を緊急採用

日本の大手百貨店、東急百貨店はこのほど、8月9日から渋谷の店舗で中国人観光客を対象とした接客サービスを提供すると発表した。私立大学の亜細亜大学に通う約50人の中国人留学生から応募があり、東急百貨店は中国語と英語ができ、熱心な留学生20人を採用する。

2010年7月28日 日本経済新聞

中国人客、成田で安心 TV電話で中国語サービス

個人観光ビザ(査証)の発給要件緩和による中国人観光客の増加を見越し、玄関口である成田空港でIT(情報技術)機器を使った受け入れ体制の強化が進んでいる。テレビ電話を通したスタッフによる中国語の案内、翻訳機能付きの携帯電話……。言葉の壁を越えて「十分なもてなしをする」(成田国際空港会社)のが狙いという。
(上記の記事の詳細はこちら

日本政府観光局(JNTO)の速報値によると、2010年1月から6月までの6ヶ月間の訪日外国人客数が420万人を超え、対前年比35.8%増となったもようです。その国別TOP4の内訳をみると、下記のようになっています。

1位 韓国 117万人(71.9%増)
2位 台湾 62万人(37.0%増)
3位 中国 70万人(47.4%増)
4位 香港 25万人(28.3%増)

しかも中国に対しては今年の7月1日からビザの発給条件が緩和されたわけですから更に観光客数が急増することは明らかです。

すでに中国の富裕層は銀座のデパートで高額商品を買いまくり、箱根や富士五湖などのリゾート観光地の別荘を買いあさっているそうです。

ヨーロッパ諸国は、かつて世界の海を制覇したその栄華を新大陸のアメリカに奪われ、老大国となっていったわけですが、歴史や歴史的遺産を非常に大事にする彼らは、観光大国として復活し、現在もまだ豊かな生活を維持しています。

現在日本政府も「観光立国」となるべく観光業の促進に力を注いでいるようですが、はたしてどうなるのでしょうか。歴史や伝統を軽視する日本人気質からいって、観光客にとって魅力あるハードやソフトを作れるのかどうかが疑問です。

また良くも悪くも宗教的観念の薄い国民性なので、バルセロナのサグラダファミリアのような歴史的建造物の建設を百年、二百年もの間じっと見守るなどという離れ業ができるとはとても思えません。

しかし、日本人特有のきめの細かいサービスはやはり世界に誇れる文化なので、「歴史」を売りものにするのではなく、「新文化のサービス」を売りものにして急増するアジアの観光客を日本ファンにしていくことが重要でしょう。

そのためにもわが翻訳業界は間違いなく大きな貢献ができるはずです。