劇的な日本の逆転勝利
いやあ、しびれました!!ラグビーワールドカップ2019、日本は第2戦で世界ランキング2位の優勝候補アイルランドに勝利しました。初戦のロシア戦に続いて2連勝とし、現在プールAの首位に立っています。
アイルランドはここ最近で2回、あのラグビー王国ニュージーランドに勝っている国です。そのアイルランドを降したわけですから、日本の悲願である決勝トーナメント進出(ベスト8)ばかりか、準決勝や決勝進出までをも欲張りたくなるような一戦でした。
と言いながらも、私も年に一度ラグビー早明戦を観戦に行く程度の「なんちゃってラグビーファン」なので正直詳しいことはなにもわかっていません(笑)。高校時代の体育の授業でラグビーを多少かじったのですが、その後激しくルール変更がされたこともあり、ますますわからなくなりました。だいたい私たちが体育の授業で習っていたころは、トライは5点ではなく4点でしたし、ラインアウトで人を持ち上げるようなこともありませんでした。
果たしてその経済効果は?
公益財団法人ラグビーワールドカップ2019組織員会は、監査法人の協力のもと今回のラグビーワールドカップの日本国内への経済効果を下記のように試算しています。
・ 経済波及効果 4,372億円
・ GDP増加分 2,166億円
・ 税収拡大効果 216億円
・ 訪日観光客 40万人
しかし当初監査法人がこの試算をした時は、正直日本が優勝候補のアイルランドに勝つとは想定していなかったのではないでしょうか?日本がプール戦(予選リーグ)を突破し、決勝トーナメントで南アフリカかニュージーランドに勝てば、ベスト4に進出することになります。そうなれば日本は勝てば決勝戦、負けても3位決定戦を行うので最後の最後まで日本中が盛り上がることでしょう。しかも決勝トーナメントは全て土日(3位決定戦のみ金曜の夜)なので、最高潮の盛り上がりを見せるはずです。そうなれば経済効果は計り知れないほど上昇すると思います。
ところで、このラグビーのワールドカップで優勝すると賞金をいくらもらえるかご存知ですか?
答えは0円、つまり「なし」です。ラグビーワードカップに賞金はありません。あるのは名誉のみとなります。
ちなみに2018年にロシアで行われたサッカーのワールドカップでは、FIFA(国際サッカー連盟)から下記の賞金が出たそうです。
・ 優勝国 3,800万ドル(約43億円)
・ 準優勝国 2,800万ドル(約32億円)
・ 3位 2,400万ドル(約27億円)
・ 4位 2,200万ドル(約25億円)
・ ベスト8 1,600万ドル(約18億円)
・ ベスト16 1,200万ドル(約14億円)
・ 17位~32位 800万ドル(約 9億円)
さらに、全32出場国に大会準備金150万ドルが支払われるため、出場国は最低でも950万ドル(約11億円)の分配金が保証されています。そのため賞金+分配金の総額は、4億4,800万ドル(約506億円)となっています。
ラグビーとサッカーの違い、あまりにも大きいですね!
訪日外国人の増加を実感
さて、最初に話題にした日本対アイルランドは第2戦でしたが、その8日前に行われたロシアとの開幕戦でも、日本はみごとにロシアを降し、ボーナスポイント1を加えた勝ち点5をゲットしました。
私はその試合を大学時代の友人たちと横浜関内にあるアイリッシュパブで観戦したのですが、結構広いそのスポーツパブは、外国人が3分の2、日本人が3分の1という感じでまさにアウェイ状態でした(笑)。
大勢のアイルランド人に加え、スコットランド人、ロシア人、日本人が店全体で応援して、日本の大勝に大いに盛り上がりました(もちろんロシア人はロシアを応援していましたが・・・)。
ラグビーファンはサッカーファンの6倍ビールを飲むそうですが、そういえば彼らもたくさんビールを飲んでいました。ラグビーは上流・中流階級のスポーツだと聞いていますが、まわりのおじさん、おばさんたちもこころなしかなんとなく品が良いように感じました(笑)。いずれにせよラグビーワールドカップによるインバウンド効果を肌で実感できた夜でした。ニッポン頑張れ!!