2007.2.4 NIKKEI NET
世界貿易機関(WTO)は2日、日本の貿易政策を審査する会議を開いた。参加国からは「日本は多角的通商交渉(ドーハ・ラウンド)でもっと主導権を発揮すべきだ」との意見が相次いだ。日本は「戦後最長の景気回復をテコにした積極的な市場開放で自由貿易体制に貢献すべきだ」との声も多かった。
・・・(記事の転載ここまで)
「戦後最長の景気回復をテコにした積極的な市場開放で自由貿易体制に貢献すべきだ」との声も多かった、とのこと。「景気回復」云々はともかくとして、日本市場が閉鎖的で競争を排除し続けてきたことは、事実です。
電気製品や自動車などの耐久消費財ならびに物をつくるための装置(生産財)といった工業技術分野の競争力だけが突出していて、それが大量の外貨を稼いできました。
しかし、それ以外の分野では他の先進国から大きく出遅れています。
競争のない擬似社会主義国家が長く続いたため、「いびつな物価高」と「貧しい日常生活」に日本人は慣らされ、文句も言わずに働かされ続けてきました。
ただこの10年ほどで日本もずいぶんと変わってきたと思います。いや、変わらなければ存在しえなくなってきたからです。
特に大きく世界から遅れていた金融、流通などの分野ではずいぶんと改善がされてきています。
「真実など知る必要はない」「みんなで痛みを分かち合うんだ」「黙って働け」という日本人特有の体質がそうさせてきたのでしょうが、インターネットの発達で、今までの「日本の常識」が大きく変わろうとしています。日々痛切に感じます。