マイクロソフト スカイプを買収

2011.5.11 日本経済新聞朝刊

米マイクロソフト(MS)は10日、インターネット通話大手スカイプ・テクノロジーズ(ルクセンブルク)を現金85億ドル(約6,850億円)で買収すると発表した。(中略)MSによる企業買収では過去最大の案件となる。(中略)

MSが今回の買収を決めた背景には、IT(情報技術)業界の主戦場となっているスマートフォン(高機能携帯電話)などの分野でMSが攻めあぐねている現状がある。同分野で先行する米アップルやグーグルとの競争がさらに激しくなりそうだ。(中略)

IT業界では「コミュニケーション」が次の成長分野と目され、グーグルや米フェイスブックなどもスカイプとの提携や買収に関心を示していたとされる。

アップルも最新スマートフォン「iPhone4」などに無料のテレビ電話機能「フェースタイム」を標準搭載し、スカイプと競合する関係にある。
(以上で記事終わり)

発表会場で握手するスティーブ・バルマー氏(左)とトニー・ベイツ氏
2011.05.11 skype
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無料で世界中とテレビ電話ができるスカイプはとても魅力的なツールであることはいまさら言うまでもありませんが、従来はセキュリティに問題があり、なかなかビジネス上で使用することに問題がありました。

しかし今回のマイクロソフトの買収により、その点の改善が大きく進むと期待が持てます。

それにしても国際通話はもちろんのこと国内通話も全て無料のスカイプとフェースタイムになってしまったら、既存の通信キャリアは今後どうなるのでしょうか?

IT業界のみならず、世界のビジネスのあり方そのものを根本から変えるきっかけになるかもしれません。当然ながら私たち翻訳業界に与える影響も少なかろうはずはありません。