機械受注4カ月ぶりマイナス

2013.3.12 日本経済新聞朝刊

機械受注4カ月ぶりマイナス、設備投資回復に遅れ 基調判断は据え置き 輸出持ち直しカギ

設備投資の回復が鈍い。内閣府が11日発表した1月の機械受注統計は、民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需(季節調整値)」は4カ月ぶりに前月を下回った。投資が本格的な回復軌道に乗るには輸出の持ち直しがカギを握りそうだ。

(中略)

設備投資のけん引役となる輸出が持ち直す公算も大きい。米中景気が緩やかに回復しているほか、円高修正で輸出企業の価格競争力が改善しているためだ。「今年4~6月期以降、輸出回復とともに設備投資の持ち直しが明確になる」(野村証券の木下智夫チーフエコノミスト)との見通しが多い。

(後略)

2013年3月12日 日経

(以上で記事終り)

以下のグラフは、財務省貿易統計の数字を使って、私がエクセルでグラフにしたものですが、日本の貿易(輸出・輸入)総額のグラフと民間設備投資・機械受注のグラフが似ていることが興味深いです。

2013年3月12日 貿易統計

特に輸出額はリーマン・ショック前の8割の水準にも満たないという点で、民間設備投資や機械受注の動きと酷似しています。

日本の工作機械、産業用ロボット、電子部品などの多くは、世界で高いシェアを占めているものも多く、海外の工場のなかでも代替の利かない重要な役割を果たしているケースが多いのです。

したがって、海外からの機械受注が増えれば、海外の工場での増産が始まり、日本の電子部品の需要も高まり、輸出が増え、それにつられて輸入も増え、景気が刺激され、設備投資も活発化していく・・・・・・というシナリオが描けるのではないでしょうか。

この記事にあるように、今後の日本の輸出の持ち直しがカギとなっていくでしょう。

輸出が活発化するということは、当然日本の翻訳業界にも朗報となることは言うまでもありません。