世界中のあらゆる全ての情報を整理する
先週の10月10日にグーグル株式会社代表取締役社長村上憲朗氏のセミナーを聞きに行きました。セミナーの題は「Googleの過去と現在」というもので1時間15分ほどの講演のあと、15分ほどの質疑応答の時間も設けられました。たまたまGoogleによるYouTube買収が発表された直後でもあり、非常に興味深いセミナーとなりました。
Googleのミッションは「世界中のあらゆる全ての情報を整理する」なので「コンテンツや情報を所有・専有する意志はまったくない。あくまでも検索サービスを提供するだけ」と村上社長は強調されておりましたが、それくらい世界中がGoogleを恐れているという証でもあります。
「世界中のあらゆる全ての情報を整理する」わけですから、個人のPCの中身を検索できるよう「Googleデスクトップ検索用ミニロボット」を無料配布したり、企業のファイアーウォールの内側を検索できるよう、Google Miniを販売したりしているとのこと。現在取り組み中の新サービスが、「書籍の検索」で、過去人類が産み出した膨大な量の書籍を、OCRを使ってスキャンしている最中とのこと。ただし著作権の問題があるので本の中身は3ページしか読めないようにしたり、あるいはスポンサーを探して、書籍の端に広告を載せることにより全体を読めるようにしたり、というような様々な取り組みをしているそうです。今回のYouTubeの買収によりGoogleビデオのサービスも今後加速していくでしょう。その他、ブログ、マップ、Earth、ニュース、グループ、グーグルベース等々、目を見張るような無料サービスが次から次へとわれわれに提供されて来ましが、今後Gmailは、やはり相当すごいことになるでしょう。なにせ一人2.7ギガ以上の容量が無料であたえられ、メールをフォルダに仕訳けしたり、メールを捨てたりする必要もなくなるわけですから、これからのGoogleの市場独占力には計り知れない恐ろしさを感じます。
なにせ「世界中のあらゆる全ての情報を整理する」わけですから、インターネットに載り切らない情報も全てインデックス化するのだと大望を抱いています。「もしその人が納得してくれたら、という条件付きではありますが、その人の趣味嗜好に合わせた情報を世界中から集めてその人に提供したい」と村上社長は仰っていました。この話ってどこかで聞いたような気がしますね?そうです、以前私がこのブログで触れた、”GooglezonのEPIC2014”ではないですか。Googlezon(GoogleとAmazonの合併企業)自体は架空企業ではありますが、やはりその思想は形を変え必ず実現していくものだと改めて確信しました。
(この項、次回へ続く)