Google社長のセミナーに参加して(その2)

(前回からの続き)

AdWordsとAdSense

Googleの収入のほとんどは広告料収入ですが、大きく分けて次の二つがあります。以下の内容はGoogleの村上社長の話の中で簡単に触れられただけなのですが、後の話を理解しやすくするために少し詳しく触れておきます。この広告の仕組みはGoogleの説明サイトを見ても非常に理解しにくいので困りますが、できるだけわかりやく解説したつもりです。

AdWords

Googleで何かのキーワードを入力して検索したとき、検索結果の出たページの上や右に「スポンサー」スペースが現れそこに広告が表示されます。たとえば、あなたが「家庭教師」というキーワードを検索したとします。検索結果のページ上部に数個のスポンサー広告が表示されます。同様にページの右にもいくつかのスポンサー広告が表示されます。各スポンサーはあらかじめ自分でキーワードを決め、Googleに登録しておくのですが、この例でいけば「家庭教師」というキーワードに興味を持っている人達だけが見るわけですから、広告宣伝効果が高いわけです。そしてそのスポンサーのサイトがクリックされることにより料金が発生します。また1回のクリックにいくら支払うかは、スポンサーの入札により決まります。高い値で買えば、より良い位置に表示されるわけです。また、特定の地域で検索している人々に広告を表示するよう設定することも可能です。 たとえば、あなたの会社なりお店から 40 km 以内のオンライン顧客を、掲載の対象とすることもできます。

AdSense

ウェブページ運営者が自分のウェブページを使って「広告料収入」を得ることができます。たとえば「家庭教師」と言うキーワードを検索し、「株式会社家庭教師センター」という会社のサイトが出てきたとします。そしてこのサイトがGoogleとAdSense契約をしているとすると、右はしに「Ads by Gooooogle」のスペースが現れます。そこには「家庭教師」に関連したスポンサー数社分の広告が現れます。ユーザーがそのスポンサーをクリックするといくらかの金額が広告料としてGoogleからウェブページ運営者、つまりこの場合で言えば「株式会社家庭教師センター」へ支払われるという仕組みです。これが「コンテンツ向けAdSense」というサービスです。もうひとつ「検索向けAdSense」というものがあります。まずは自分のサイトにGoogleの検索ボックスを導入し、ユーザーがより簡単に Google の検索エンジンを利用できるようにします。そしてユーザーがその検索ボックスを通じて得た検索結果のページの広告をクリックした場合、その料金が Google からウェブページ運営者、この場合は「株式会社家庭教師センター」へ支払われると言う仕組みです。つまり広告が表示されるページ数が増えるため、より多くのウェブページから収入を得ることができるようになるわけです。

さて、Googleの村上社長によると日本の広告サービス市場は6兆円で、内インターネット広告は2,400億円、AdWordsとAdSenseはわずか800億円なので、他の広告媒体の屋台骨を脅かすようなことは今もこれからもない、と仰っていました。はたしてそうなのでしょうか?

(この項、次回へ続く)