日本最大の翻訳イベント、「JTF翻訳祭」が開催されます
一般社団法人日本翻訳連盟(JTF)が主催する「JTF翻訳祭」が、今年も開催されます。日時は、2015年11月26日(木)9:30~21:00で、場所は、例年通り「アルカディア市ヶ谷(私学会館)」となります。
詳細はこちらの「翻訳祭プログラム詳細」をご覧ください。
なお、タイトルに「日本最大の翻訳イベント」と書きましたが、数多くの海外の翻訳イベントに参加した経験のある方のお話では、1,000人以上の来場者のあるこのJTF翻訳祭は、「世界最大」と言っても過言ではないだろうとのことでした。
さて、今年は、「JTF翻訳祭25周年」ということもあり、JTF副会長でもある私が翻訳祭企画実行委員会の委員長を務めさせていただくことになりました。
そのため今回は例年よりも若干会場の規模を大きくし、なおかつ従来にないスペシャルゲストをお呼びすることにしました。
まずそのお一人目が、テレビ東京で平日の夜11時から放映されているWBS(ワールドビジネスサテライト)のレギュラーコメンテーターでもある、ロバート・アラン・フェルドマン氏です。
フェルドマン氏は、モルガン・スタンレーMUFG証券のマネージング・ディレクター兼チーフ・エコノミストであり、現在世界をまたにかけて、経済・金融分野の最前線でご活躍されているトップクラスのエコノミストです。
翻訳業界は小さく、ほとんどの翻訳会社は中小零細ではありますが、その規模とは裏腹に、常に相手にしているのは世界経済や日本経済です。
翻訳会社の景気に決定的な影響を与える要因は、日々刻々と変化する国際情勢や為替相場であり、経営者は常に経済動向を大局的にとらえながら、経営判断をすすめていく必要に迫られます。その辺が地元や地域経済に密着して活動する地場産業や土木・建設業との決定的な違いだと私は考えています。
今、世界は、中国のバブル崩壊?、ギリシャ問題、ウクライナ問題、イスラム国、難民の受け入れ等々で揺れ動いています。また、国内ではアベノミクスの今後の行方に注目が集まっています。
そういった意味からも、今回のフェルドマン氏の講演は、まさにタイムリーであり、値千金の講演になると大いに期待しております。
お二人目は、もうご紹介の必要もないほどの超有名人であり、翻訳業界の巨人でもある、戸田奈津子氏です。
翻訳業界とまったく縁のない方々にとって、「翻訳」とは映画の字幕の翻訳であり、ベストセラー小説の「翻訳」であるようです。
しかし、映画(テレビやビデオを含めた映像)の翻訳や出版物の翻訳は、一般大衆に与える印象は圧倒的に強いのですが、現実には、それらのシェアが、日本の「実務翻訳」全体の需要に占める割合は、ほんのわずかと言われています。
最近は、翻訳連盟や翻訳祭などの広報のおかげもあり、徐々に「産業翻訳」とか「実務翻訳」などの言葉が一般に浸透し始めましたが、その認知度はまだまだ低いと言わざるをえないでしょう。
さて、戸田奈津子氏です。字幕翻訳者としての実力や実績は申し分がなく、トム・クルーズなど有名ハリウッドスターの通訳も務め、テレビ画面にもしばしば登場される翻訳業界のスターですから、今まで翻訳祭に縁のなかった方々にも足を運んでいただけるだろうと願っております。
また、翻訳祭には現役のプロ翻訳者も多数出席されるので、字幕翻訳第一人者の戸田奈津子氏が語る仕事の舞台裏を同じプロとしてきっと興味深く聞いていただけると思っております。
とにかく戸田奈津子氏は、わが翻訳業界における「ずば抜けたスター」ですので、どれほどの来客数があるのか、過去の経験からは読むことが難しいです。そのため、ご興味のある方は、お早めにチケットをご購入いただき、当日もお早めに戸田氏のセッション会場でお並びになることをお勧めいたします。
さて、三人目のスペシャルゲストは、一橋大学イノベーション研究センター教授 アカデミーヒルズ日本元気塾塾長の米倉誠一郎氏です。
テレビ画面で米倉氏のお顔を拝見なさった方々も多くいらっしゃると思いますが、企業のイノベーションに関して、各方面でご講演やご指導をされているトップクラスの企業経営の指導者です。
今回のセッションはお仕事のご都合で45分間しかお時間がとれないとのことで残念ですが、「イノベーションとパラダイムチェンジ」について、さまざまな事例を基にお話いただけるとのことです。
今回の翻訳祭企画実行委員の中の一人に、米倉氏のご講演を聞いた経験のある人がいて、「すばらしい内容の話を、非常にわかりやすく、楽しく語っていただける先生」と絶賛しておりました。そんなご縁もあり今回の運びとなりました。
翻訳業界における「イノベーションとパラダイムチェンジ」をぜひともご自分の企業経営に取り入れていただければと願っております。
さて、最後になりましたが四人目のスペシャルゲストは、ばんざいミック氏です。
例年、各セッションの講義のあとに2時間の「交流パーティー」を行うのですが、今回はその時間を30分延長し、プロのエンターテイナーによるパフォーマンスを披露していただきます。
ばんざいミック氏は、以前英字新聞記者であった頃、記者として大道芸の取材をし、そのパフォーマンスに魅了され、自らもジャグリングを習得、パフォーマーとしての道を歩み始めたそうです。プロのエンターテイナーであり、現役の翻訳者でもあります。
英語、日本語、中国語、スペイン語を操りながら、さまざまなパフォーマンスと抱腹絶倒のコメディーショーをお見せいただけるとのことなので、まさに翻訳祭のパーティーに最もふさわしいプロの芸人さんと言えるでしょう。
「交流パーティー」で世界各地、日本各地から集まってくる人たちとの交流を深めながら、皆で楽しい時間を過ごしましょう。
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その他、この4人のスペシャルゲストの他にも数多くの素晴らしいセッションを用意してあります。ぜひとも「第25回 JTF翻訳祭」にお運びいただけますよう、心より願っております。よろしくお願いいたします。