2007年5月から7月にかけ、Web上の無料翻訳ソフトの実力を試してみたことがありました。 → 「無料翻訳ソフトの実力くらべ」
下記の5つの代表的な翻訳ソフトを選び、同じ文章を翻訳させ比較しました。これらは全て異なる翻訳エンジンを搭載しています。
【エキサイト翻訳】
【Yahoo!翻訳】
【翻訳@nifty】
【Google言語ツール】
【OCN言語ツール】
かつてこの5つの翻訳ソフトの中で、Google翻訳は常に評価が最低でした。「β版」とはっきりうたっていたので、それもしかたのないことだったのでしょう。「あのGoogleのことだから近い将来、すごい翻訳ソフトを開発するに違いない」・・・・・そう思ったものです。
さて、あれから2年の歳月が経ち、「Google翻訳」から「β版」の表示が消えました。どの程度の進化を遂げているのか検証してみましょう。
10個の英文を日本語に翻訳してみました。
【英 文】
1. Right now he’s going out with a girl who’s a former Miss California.
2. A woman whose husband is a well-known doctor was killed by someone yesterday.
3. The woman I’m working with is very difficult to get along with.
4. McDonald’s is an American fast-food chain whose popularity has spread all over the world.
5. The neighborhood bank whose business started to drop off is now offering special services to attract new customers.
6. This is the last product I’d have expected to sell like crazy.
7. All you’ve got to do is read from Page 10 to Page 20.
8. This is the bank where one of my uncles used to work as branch manager.
9. See to it that everything is ready by the time he gets here.
10. The reason why I chose to study American studies was because I knew that a good knowledge of America was mandatory for studying English through and though.
【旧 Googleによる翻訳】
1. 今彼は前のさんであるカリフォルニア女の子と出かけている。
2. 夫が有名な医者である女性は誰かによって昨日殺された。
3. 私がと働かせている女性はうまくやり非常ににくい。
4. マクドナルドは人気が世界中で広がったアメリカのファーストフードのチェーン店である。
5. 新しい顧客を引き付けるために落ち始められるビジネス今福祉業務を提供している近隣銀行。
6. これは私が狂気のように販売すると期待しよう最後のプロダクトである。
7. あなたがするなるのは読まれたページから20ページからだけである10。
8. これは私の叔父さんの1つが支店長として働くのに使用した銀行である。
9. 彼がここに着くまでにすべてが準備ができていることをそれに見なさい。
10. 私がアメリカの調査をなぜ調査することを選んだか理由はアメリカのよい知識は英語をそしてしかし調査するために必須だったことを私が知っていたのであった。
【新 Googleによる翻訳】
1。今の彼は、元ミスカリフォルニアの女の子と付き合っている。
2。夫はよく知られている医師が女性の人が23日に殺された。
3。私が働いている女性に非常に沿って取得することは困難です。
4。マクドナルドは、アメリカのファストフードのチェーン店を持つ人気を全世界に広がっています。
5。そのビジネスは今、新しい顧客を引き付けるための特別なサービスを提供し降ろしを始めた近所の銀行。
6。これは私が狂ったように売れることを期待しただろう、最後の製品です。
7。やらなければいけないことを得たページ10ページ20から読み取られます。
8。これは、銀行はここでは私の叔父の支店長として働いていました。
9。それには、すべての時間を彼はここになるの準備ができてしてください。
10。私は、アメリカの十分な知識を英語を介しても勉強のために必須を知っていた理由はアメリカの研究を検討することを選択した。
【人間による翻訳】
1. 今彼は元ミスカリフォルニアの女性と交際しています。
2. 夫が有名な医者である女性がきのう誰かに殺された。
3. 私が一緒に働いている女性は、仲良くやってゆくのにむずかしい人なんです。
4. マクドナルドは人気が世界中に広がっているアメリカのファーストフード・チェーンです。
5. 営業成績が落ち始めた近所の銀行が、新しいお客をひきつけるために特別サービスをしている。
6. これが飛ぶように売れるとは私は夢にも思わなかった。
7. あなたはこの本を10頁から20頁まで、読みさえすればよいのです。
8. これは私のおじさんの一人が、元支店長として働いていた銀行です。
9. 彼がここへ来るときまでに、全部準備ができているようにしてください。
10. 私がアメリカ研究を選んだ理由は、アメリカをよく知ることが英語を徹底的に勉強するのに不可欠であることを知っていたからです。
さて、どうでしょうか?
ざっとみたところ、【新 Googleによる翻訳】は、「進化」しているどころか「退化」している印象すらあります。
また、【新 Googleによる翻訳】では、項番の後の「.」(コンマ)が「。」に変わっていますが、これはいただけませんね。
Googleは現在Websiteを瞬時に翻訳するアイコンをツールバーに設定したりして、「翻訳」業務に一生懸命取り組んでいる模様です。
また、”Google Translator Toolkit” という新サービスも公開しています。
「米Googleは9日、翻訳支援のためのWebアプリケーションツール『Google Translator Toolkit』を公開した。機械翻訳技術「Google Translate」や、翻訳家に使用されている翻訳メモリデータを使用し、人間による翻訳を支援する。」
→ 詳しくはこちら。
ただし、このサービスに関しては著作権や機密保持の問題も絡むため、社団法人日本翻訳連盟(JTF)のトラブル防止委員会では、各メンバーに注意するよう呼びかけています。
以下は、JTFからの「注意を呼びかけるメール」の写しです。ご参考までに。
「Google Translator Toolkitの使用に関する注意
6月9日、米GoogleがGoogle Translator Toolkit(以下GTT)と呼ばれるWebアプリケーションツールを公開しました。GTTの仕組みでは、ユーザがアップロードした原文と訳文が、翻訳メモリに登録するしないに関わらずデータベースに保存され、第三者によるアクセスが可能な状態に置かれます。したがって、クライアント (発注元企業、翻訳会社、ローカライズ会社など)との間でやり取りされる文書をGTTで処理すると、著作権法や秘密保持契約に抵触する可能性があり、最悪の場合、訴訟につながる恐れすらあります。
以上、GTTの使用には上記のようなリスクがあることをお知らせするとともに、十分に 留意するようお願いいたします。」