つれづれなるまゝに、日暮らし、硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。
~暇をもて余しているままに、一日中(筆を執って)硯に向かって、心に浮かんでくるとりとめのない事を、何となく書き綴ると、怪しく物狂おしい。~
ご存知『徒然草』は、鎌倉時代に吉田兼好の書いた随筆で、清少納言の『枕草子』、鴨長明の『方丈記』と合わせて日本三大随筆の一つと評価されている(Wikipediaより)そうです。暇をもて余して書いたものが、日本史上に残る文学的名作になるわけですから、それだけでもすごいことですが、もちろん私は到底それにはおよばないので、自然体で語っていくつもりです。
ただし、文学的価値のない”随筆”はただの感想文であって、通常その中身に”情報”は何もないものです。したがって私もこれから、わざわざ時間を使って書く以上、多少なりとも、なんらかの”情報”を載せられるよう努力してみるつもりです。
私が1981年(昭和56年)4月に技術翻訳会社ジェスコーポレーションに入社してから、25年以上の月日が経過しました(入社にいたる経緯はJES Historyをご参照いただければ幸いです)。ジェスコーポレーションは、コンピュータ、通信、電子機器、電子回路、機械、基準・規格類等々分野の翻訳を専門とする「技術翻訳会社」です。取り扱っている言語は、英語、中国語を中心に、韓国語をはじめとするアジア言語およびスペイン語、ドイツ語、フランス語、ロシア語を中心とするヨーロッパ言語です。
まず最初に翻訳業界全体の概要から話そうと思います。もちろん私がこの業界のすべてを知っているわけではないので、限られた情報になるとは思いますが、なんらかの参考になれば幸いです。
なにはともあれ、今後ともよろしくお願いいたします。