訪日外国人観光客

訪日外国人観光客の数が、今年も去年(2013年)を3割近く上回る過去最高のペースで順調に伸びているそうです。

2014年8月27日(1)

外国人が “クール” と評した日本の観光スポットはどこ?

2014年8月27日(2)

日本を訪れる外国人観光客の数が増えている、と聞いて悪い気はしませんし、日本経済にとっても良いことはあっては悪いことはないでしょう。

日本の人気が高まっている理由の一つに、やはり日本のマンガ・アニメやゲームソフトが挙げられるようです。現在、ヨーロッパ諸国やアジア諸国では、日本人が考えている以上に、日本のアニメやゲームソフトは人気が高いようです。

加えて、そのアニメやゲームのキャラクターから生れた「オタク文化」や「萌え」や「アキバ系」という日本独特の文化が、これまた想像以上に外国人に受けているようです。

その手の趣味のない私にとっては、どこが良いのだか、さっぱりわかりませんが(笑)。

ところで、先日テレビで、この夏、外国人観光客が東京の渋谷や新宿に大挙して押し寄せてきていると報道されていました。

テレビカメラと共にレポーターが取材をしていましたが、お盆休みで日本人客数の減った、渋谷センター街や新宿ゴールデン街が、確かに外国人観光客で一杯でした。

私の記憶が正しければ、デンマーク、スウェーデン、ドイツ、オランダ、トルコ、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチン、チリ等々・・・、様々な国々から多くの若者達が東京に押し寄せ、夜の東京を大いにエンジョイしていました。

彼ら、彼女らからすると「東京の夜の街は最高にクール!」なのだそうです。

なぜでしょう?その理由を聞いて、少々驚きました。

「私の国では、夜6時になるとお店は全て閉まるのに、東京では24時間なんでも買える。昨日、深夜にドンキホーテに行ったら、生活に必要なものは全てそろっていたので驚いた」

「東京はどこにでもすぐ近くにコンビニがあって、24時間お酒も食事も買えるのでビックリ!すごい便利!」

「24時間お酒を売っていて、外(路上)でお酒を飲めるので驚き!自分の国では考えられないこと。友達たちと一緒に外でビールを飲んで楽しい!」

「朝まで飲めるお店がたくさんあって最高!信じられない」

「東京は、朝までネオンがついて眠らない街だからクール!酔っぱらって外で騒いでも怒られない。自分の国では考えられない。」

「皆で飲んで騒いで、朝までカラオケができるなんてクール!信じられない国、最高!」

「夜中に女性同士でぶらぶらしても安全な国だからスゴイ!楽しい」・・・・等々

だいたい、このようなことを言っていたと思いますが、欧米の若者達の反応がとても私には意外でした。

欧米は、少なくともお酒の飲み方に関しては、洗練された秩序とモラルの行き届いた社会だと思いますが、欧米の若者たちは、少々それを息苦しく感じ始めているのではないでしょうか?

日本は酒を飲んで少々破目をはずすことに対し寛容な国ではありますが、日本人なりの秩序や道徳に守られている社会であると信じています。

前述の報道番組で最後に登場したあるデンマーク人の話が印象的でした。新宿で飲んだ帰りの電車の中にスマートフォンを置き忘れたそうです。かなり落ち込み、ダメ元で届けを出しておいたら、翌日新宿駅の遺失物係にそのスマートフォンが届けられていたそうです。「信じられない。すごい国だ」と驚き、喜んでいました。

「夜遅くまで、安心して楽しく飲める街」を日本人の感性で築き、今後も多くの外国人観光客が喜んでリピーターで来る観光立国になってもらいたいものです。