オーストラリア ワイン(その1)

2023年9月中旬、大学時代の友人とオーストラリアのワイナリーを訪ねました。一つ目はメルボルン近郊のヤラ・バレーで二つ目はシドニー近郊のハンター・バレーです。

ヤラ・バレーYarra Valley

メルボルンからツアーのバスで1時間半ほど行くとなだらかな丘陵地帯(標高100mから360m)となり、数多くのワイナリーが点在する広大な天然の緑の絨毯が目の前に広がってきました。

ヤラ・バレーに最初のブドウが植えられたのは1838年で、オーストラリアで最も冷涼な気候のなかで世界的にも評価の高いシャルドネやピノ・ノワールが生産されています。またここで生産されるシラーズやカベルネ・ソーヴィニヨンは少し酸味を含むエレガントな特徴を持っているとのこと。

ヤラ・バレーへのバスツアー客は、総勢20名ほどで私が把握しただけでも、オーストラリア、ニュージーランド、オランダ、ルーマニア、香港、シンガポールそして日本と国際色豊かなツアーとなりました。

ヤラ・バレーでは、3つのワイナリーと1つのジン蒸溜所を訪問してテイスティングを行いました。

ヘレン&ジョーイ・エステート(Helen & Joey Estate)

最初に訪れたヘレン&ジョーイ・エステートというワイナリーは、とても眺望の良いのどかな場所にありました。

見渡す限りの草原と点在する小さな湖がとてもきれいでした

早春のさわやかなそよ風をあびながら絶景の中でワインのテイスティングが始まりました。

こんな雰囲気の中でテイスティングがすすみました

ワイナリーのガイドの女性が7~8種類のワインを説明しながら次々と注いでくれました

最初にスパークリングワイン、そのあとにシャルドネとピノ・ノワールなどを何種類か飲んだのですが、そのうちのいくつかは特に味わいが深くて美味しかったという記憶があります。

9月中旬のヤラ・バレーはまだ早春でブドウの葉が芽吹き始めたばかりでした

イエリング・ファーム・ワインズ(Yering Farm Wines)

次に訪れたイエリング・ファーム・ワインズは、1989年に設立された家族経営によるワイナリーでそのワインとシードル(リンゴから作られたスパークリングワイン)は、個性的な味わいにより高い評価を得ているそうです。

オーナーのジョンズ家は5世代にわたり果樹栽培を行う農家で、敷地内には70エーカーのリンゴと洋ナシの果樹園があります。農業の知識と技術を活かしながら、とても質の高いワインとシードルを100%自社生産しているそうです。

静かに広がる草原をながめながら味わうワインは、その美しい眺めだけですでに「贅沢の極み」に達していると感じました。

5~6種類のワインとシードルをテイスティングさせてくれました

景色に吸い込まれていく不思議体験

素朴な農家という感じの母屋がとてもよかったです

色々飲みすぎて何がなんだかわからなくなってきます(笑)

皆さん少しずつ酔いが回り始めて動きとしゃべりが活発になってきました

この席に座るだけでとても贅沢な気持ちになれます

農場では羊たちがのんびりと日向ぼっこしていました

スマホでランチ

とてもきれいで近代的なレストランでした

ランチはまたバスで移動して草原の中にある結構大きなレストランでとりました。オーダーも支払いもすべてスマホひとつで完了です。諸外国のみなさんも当然のように対応していたので、日本はいろんな意味でIT化が遅れているのだなと改めて感じました。

赤ワイン(シラーズ)と一緒にピザ(デカすぎるマルガリータ)を食べました

フォー・ピラーズ(Four Pillars)

オーストラリアで人気の高いジン、Four Pillars Ginの蒸溜所へ行き、4種類のジンの飲み比べも行いました。フォー・ピラーズ・ジンはロンドンのIWSCで世界一のジン生産者に選ばれ、2022年にはオーストラリア初のカーボン・ニュートラル認定ジン蒸溜所となりました。

様々なジンを試飲できるバーがあります

4種類のジンを炭酸で割って試飲しました

ヤラウッド・エステート(Yarrawood Estate)

最後に訪れたワイナリー、ヤラウッド・エステートは、冷涼気候であるヤラ・バレーの渓谷の底に150エーカーという広さを誇るワイナリーです。渓谷の穏やかな気候は、果実の成熟を緩やかに長持ちさせることができます。さらに収穫量を制限することにより、より質の高いワイン造りを行うことができます。

ヤラウッド・エステートはこの地域の基幹品種であるシャルドネとピノ・ノワールで国内外での成功を収め、シラーズ、リースリング、ソーヴィニヨン・ブラン、カベルネ・ソーヴィニヨンなど、他の主要品種でも数々の栄誉に輝いています。

最後に5~6本のボトルをテーブルに出されほとんど飲み放題状態でした(笑)

美しいガーデンではミュージシャンによる演奏も行われていました

メルボルン・スカイデッキ(Melbourne Skydeck)

メルボルン・スカイデッキは、ユーレカ・タワーの88階全体を占める南半球のビルで最も高い(285m)展望台です。スカイデッキからメルボルン各地の重要なランドマークをピンポイントで見ることができます。また、The Edgeと呼ばれるガラスの立方体があり、そこからの景色もスリル満点に楽しめました。

後ろに見える高いタワーがユーレカ・タワーです

全面ガラス張りのThe Edge

メルボルンのトラム

メルボルン市街地を縦横無尽にトラム(路面電車)が走っています。また、市街の中心地は誰でもいつでも無料でトラムに乗れます。さすが住みたい街世界一を4年連続でとっただけのことはあります!古き良き欧州の香り漂うメルボルンは本当に素敵な街です。

セントポールス大聖堂をバックに走るトラム

フリンダース・ストリート駅

ロイヤルアーケード

ブロックアーケード