1. |
スペイン語の母音は、a、i、u、e、o の 5つで、ほとんどの文字をローマ字読みすることができます。つまり、文字の読み方に決まったルールがあるため、それさえ覚えてしまえば、英語のように単語ひとつひとつの発音を個別に覚えていかなければならないという煩わしさがありません。したがって、発音という点に関して言えば、日本人にとっては親しみやすい言葉と言えます。 |
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(例)
amapola → アマポーラ(ひなげし)
casa blanca → カサ・ブランカ(白い家)
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2. |
名詞には、男性名詞と女性名詞があります。語尾が “o”で終わる単語のほとんどは、男性名詞、 “a”で終わる単語のほとんどは女性名詞という基本ルールがあります。このほか、、-dad、-tadで終わる名詞の多くは女性名詞です。もちろん例外もあるのですが、判別のための明確なルールもなく、中性名詞まである他のヨーロッパ言語に比べれば、覚えるのはずっと楽と言えます。 |
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(例)
libro (本),cuaderno(ノート)→ 男性名詞
mesa (テーブル),(駅、季節) → 女性名詞
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3. |
形容詞は、通常名詞の後ろに置き、名詞の性と数に応じて語尾変化します。 |
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(例)
coche blanco → coche(車、男性名詞)、blanco(白い)
coches blancos → coches(複数の車、男性名詞)、blancos(白い)
casa blanca → casa(家、女性名詞)、blanca(白い)
casas blancas → casas(複数の家、女性名詞)、blancas(白い)
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4. |
人称により全ての動詞が変化するため、主語が省略される場合も多いです。その点、「文脈上、推定可能な主語が省略される」日本語と似ているかもしれません。 |
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(例)hablar(話す)という動詞の変化により、主語がなくても主語を類推できる。
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私はスペイン語を話します。 |
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君はスペイン語を話します。 |
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彼(彼女)はスペイン語を話します。 |
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私たちはスペイン語を話します。 |
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君たちはスペイン語を話します。 |
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彼らはスペイン語を話します。 |
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5. |
英語の“do, does, did, don’t, doesn’t” のような助動詞はありません。 |
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(例)否定文の場合は、動詞の前に否定語(noなど)をおきます。
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マリオはここで働いています。 |
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マリオはここで働いていません。 |
(例)疑問文の場合は、平叙文との区別ができるように、文頭に疑問符をつけます。
君はスペイン語が話せるの?
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6. |
目的格の代名詞は、動詞の前に置かれます。 |
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(例)
Ricardo espera el . リカルドはバスを待っている。
(espera → 待つ。 el →定冠詞。 → バス)
Ricardo lo espera. リカルドはそれを待っている。
(lo → 「それを」が動詞の前に置かれる。) |
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