解析 TRADOS関係用語
翻訳する文書を既存の翻訳メモリと比較して、翻訳メモリと一致する文書内の翻訳の数を調べることができるTranslator's Workbench の機能。この解析結果を元にして翻訳量を計算することが多い。
解像度
画像の細かさのこと。解像度は主にdpi(=dots per inch)という単位を使用する。1インチあたりにどの程度の画像の点(dot)があるかを表している。
化学翻訳
「化学翻訳」の明確な定義はない。化学工業、化学工学、化学機器、無機化学、有機化学、工学分析、ゴム、油脂、無機工業製品、高分子材料、合成樹脂、ゴム、塗料、繊維、油脂、洗剤、石油化学、等々
の分野の翻訳を指す。
角括弧
[ ] のことで「かくかっこ」と読む。これも全角スペースのところで触れたように、和文英訳の上書き翻訳の際に全角の角括弧を消し忘れると英語環境下では文字化けをおこす。
画面ショット
ソフトウェアマニュアルの中にはたいていの場合、たくさんの画面サンプルが載せられている。その画面サンプルのグラフィックデータを取り出すことを「画面ショットを取る」という。
完全一致(100%マッチ) TRADOS関係用語
完全一致とは、原文分節が翻訳メモリ内の翻訳と完全に一致することを示す。100%マッチとも言う。
機械翻訳
⇒ 「自動翻訳」の項を参照。
技術翻訳
技術文書(ここで言う文書の中には電子データも含まれる。以下同様)の翻訳のこと。
技術文書の明確な定義があるわけではないが、工業技術分野全般およびソフトウェア産業で扱われる文書のことで、コンピュータ、通信、電子、電気、機械、自動車、建築、エネルギー、医学、薬学、化学、生物等、主に自然科学分野に関連している。
経済、金融、法律等の社会科学分野は含まない場合が多い。「技術翻訳」という言葉は「一般翻訳」や「文芸翻訳」という言葉と対比させるために作られた側面が強い。
キャピタリゼーション
capitalization:大文字の使い方のこと。
例えば下記のような例があげられる。
・イニシャルキャピタル・・・各単語の先頭文字が、一部の前置詞や冠詞を除いて大文字になる。英語では正式には"initial capital
letters"と言うが、通常は"initial caps"と呼ばれている。
→ (例)Bush Offers to Shrink Alaska Oil Drilling Plan
・オールキャピタル・・・全ての文字を大文字にする。現在ではワープロソフトやページレイアウトソフトなどの多くに機能として備わっている。英語では正式には"all
capital letters"と言うが、通常は"all caps"と呼ばれている。
→ (例) WTO (the World Trade Organization)
・ブロックキャピタル・・・全ての文字を大文字を使って手書きで記入すること。通常タイプするときに全て大文字を使うと相手に「怒っている」ような印象を与えるが、手書きの場合は大文字の方が分かりやすいので、申し込み用紙などに記入する際によく使われる。日本語の「楷書で記入」に近い。
→ (例)Please fill in the form using BLOCK CAPITALS.
「すべて大文字を使って用紙にご記入ください」
文書(マニュアル等)の見出しを表記する際には下記のように大文字・小文字が使い分けされる場合が多い。ただしこれはクライアントの仕様により異なる。
1. TECHNICAL TRANSLATION (← オールキャピタル)
1.1 Technical Translation (← イニシャルキャピタル)
1.1.1 Technical translation (← 先頭のみ大文字)
禁則処理
ワープロソフトやDTPソフトの表示で、見た目が悪い表示を調整すること。禁則処理には以下の3種類がある。
・ 行頭にあると見た目が悪いものを前の行に押し込む → 「。」「、」「...」「?」「っ」など
・ 行末にあると見た目が悪いものを次の行に送る → 「(」や「【」など
・ 途中で切り離されると誤解を招きやすい数字や数詞(分離禁止文字)をつなげてしまい、前の行に押し込むか次の行に送る → 「19,800円」など
通常はワープロソフトなどが自動的に禁則処理を行なうが、禁則処理を行なうと1行あたりの文字数は一定にならなくなるため、特に文字数を一定にしたいときは禁則処理を手動で解除することもある。
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